今回の記事は、コミュニケーションと性格の関係について書いています。
自分他人とコミュニケーションをとることが苦手だと思っている方や周囲にコミュニケーションをとることが苦手そうに見える人がいるという方はに読んでいただければと思います。

本当にコミュニケーションが苦手なの?

私はコミュニケーションが苦手だ!と思っている方は、コミュニケーションの正解はこれだというものが頭の中にあり、自分はその正解のようにできないからダメなんだと決めつけてしまっている傾向を感じます。

世の中の多くの人が、自分が正解だと思っているコミュニケーションが出来ていて、それができない自分は劣っている、何か欠けていると感じてしまうようですが、
そう思うのは早とちりです。

自分はコミュニケーションが苦手だと決めつけてしまう前に、コミュニケーションについて客観的に考えてみましょう。

2種類のコミュニケーション

まずコミュニケーションのタイプを2つに分けて考えてみましょう。

1つ目は、思慮が浅いけど、その分言葉は達者で短時間で相手との距離を縮めることが出来るタイプ。

2つ目は、思慮深く、相手の心情を想像することが出来る反面、考えすぎてテンポよく話せないタイプ。

自分はコミュニケーションが苦手だと感じやすい人は、1つ目のタイプの人のようなコミュニケーションが正解だと思っていて、それが出来ないことに悩んでいる傾向があります。

さらに、どちらかと言えば、1つ目のタイプのコミュニケーションができる人の方が世の中には多くいると感じるため、自分だけが人と上手く話せないんだと感じてしまうのです。

しかし、それには理由があるのです!!

人見知りをしない人と比べないことが大切

実は、エニアグラム性格学の観点からいうと1つ目のタイプのコミュニケーションができる人は、人口の約4割以上はいます。
そのため、どうしても相手の懐に上手く入る人、会話のテンポがよくて流暢に話ができる人が多く、思慮深く、ゆっくりしたテンポでないと話ができない自分は、上手く話しができていないと感じてしまうのです。

躊躇なく人とコミュニケーションが取れる人は、自分は他人にどう思われているのかという不安や他人によく見られたいという願望があまり強くないので、積極的にコミュニケーションをとっているように見えるのです。

性格を分析する手掛かり|エニアグラム性格学

まずは自分のタイプを知ることから

自分のコミュニケーション能力について悩んでいる人は、まずは自分がどんなタイプなのか検討をつけましょう。
大雑把に、上記の1つ目のタイプか、2つ目のタイプかという分類から始めれば良いと思います。

もし自分が、思慮深く、相手の心情を想像することが出来る反面、考えすぎてテンポよく話せないタイプなのであれば、相手の話をじっくりと聴いてあげるスキルを磨いてみてはいかがでしょうか?

話すことだけがコミュニケーションではない

話を聴いてもらうというのは、結構心地いいもので、自分はあまり言葉を発していなくても会話が終わったら、相手が話ができてよかったと感じてもらえやすいのです。
話すのが苦手な人にとって、話を聴いてあげることで自分と話をしてよかったと思ってもらえるのであれば、少し気分が楽なのではないでしょうか?
人口の4割以上は話をすることが好きもしくは抵抗なくできる人ですから、話を聴くスキルを身につけるだけで、大半の人には喜んでもらえます。ぜひ挑戦してみて下さい。

人間が他人とコミュニケーションを取るのは必要性があるからです。
意思疎通をしたり共通認識を持つため、自分の思いや相手の思いを理解するため、お互いがどんな行動を取ろうとしているか伝えるため、仲良くなるため、何かを学んだり教えるためなど、いろいろなコミュニケーションの目的があります。

目的によってコミュニケーションの取り方も違ってくるので、自分がどんな目的のコミュニケーションなら得意かを知っておけば、コミュニケーションが苦手という意識も和らぐのではないかと思います。

何よりも大切なのは自分とのコミュニケーション

最後に一番重要なコミュニケーションについて書きたいと思います。
コミュニケーションの中で重要かつ難しいのは、自分自身とのコミュニケーションです。

自分が何を感じているか、この思いはどこから生じたのか、なぜ自分はこの行動をしようと思っているのかなど、自分の心の働きに気づいて適切な行動が選択できる人は、自分自身とのコミュニケーションが取れている人だと言えます。

また、物事の見方や捉え方、身についた思考パターンによって心の健康度合いも違ってくるのですが、自分の自尊心を下げてしまったり、偏見や嫉妬が生じやすい人は、ストレスが生じやすく心が不健康になりやすいと言えます。
自分自身との対話ができ、自分の心の癖を和らげることができると、心に掛かる負荷も少なくなるので心の健康度合いもよくなっていくのですが、そのためには自分との対話というコミュニケーションが必要となります。

自分自身とのコミュニケーションが上手く取れている人は、他人とのコミュニケーションでも自分らしく振舞えるようになるので、日常生活の中で人間関係の悩み事が多いと感じている人や生き苦しさを感じている人は自分との対話が上手くできるような取り組みを考えてみてはいかがでしょうか。
カウンセリングは、そのための1つの方法であり、良いカウンセラーに出会えれば自分との対話をする力が向上するのでおすすめです。

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